心身の健康・若さの秘訣は自律神経にある

ピラティスやヨガのレッスンで「自律神経が整います」等と聞いたことはありませんか?
健康によさそうな事は分かるけど…自律神経とは何なのかをお話ししていきます。
自律神経とは自分の意志とは関係なく働く神経のことです。私達が生きていく上での活動に欠かせない呼吸や、内臓機能の働き、体温等を調整する神経で、24時間休むことなく働いています。
つまり、生命活動の根幹でもあるとも言い換えられます。
○交感神経、副交感神経
自律神経は二つにわかれます。
・交感神経・・・昼間や活動時、興奮時、緊張状態の時に働く
・副交感神経・・・睡眠時やリラックスしている時に働く
交感神経が優位になると血圧は上昇し血管は収縮。気分も高揚しやすく心身共に緊張状態になります。筋肉の収縮も血流が関係しますので、次第に力んだ状態になります。
副交感神経が優位になると、血管は緩み血圧は低下、気分も落ち着いて心身共にリラックスした状態になります。
この二つの神経のどちらかが極端に高くなったり、低くなったりすることなく安定している状態が自律神経が整った状態と言えます。
○自律神経が整うことで得られること
自律神経が整うことで嬉しい効果や効能としては、快眠、肩こり冷え性の改善、また腸の働きも良くなる為、便秘の解消や免疫力アップも期待できます。
全身に質の良い血液が巡る為、髪や肌や爪なども若さを保つこともできます。
心の面への影響も大きく、気分が晴れてやる気に満ちたり、イライラや落ち込みも改善されます。
○自律神経を整えるのに欠かせない「呼吸」
ピラティスやヨガのレッスンでは呼吸を大切にしています。
その呼吸をコントロールしているのは、実は自律神経なのです。
吸う呼吸は、交感神経を優位にし、吐く呼吸は副交感神経を優位にします。
「吸って〜吐いて〜」など、インストラクターが動きに合わせてインストラクションしていますので、意識的に呼吸をとり、意識的に自律神経を整えて行きましょう。
✳動きに意識がいき、呼吸が止まってしまっていた!と言うお声を時々聞きます。
そんな時は、まず吐くことでリズムを整えてみましょうね。
何でも出すこと!は大切になります。
○ゆっくり動くことで副交感神経を優位に
副交感神経が優位になるには少し時間がかかります。
普段の生活から意識をして、スイッチを入れてみましょう。
その方法として、「ゆっくり動く」という事が挙げられます。ヨガやピラティスクラスの後、気分がスッキリとしたり眠たくなったり、心が落ち着いたり、物事の判断がしやすくなったり。そんな経験をされた事はありませんか?
それはゆっくりと動くこと+意識的にゆったりとした深い呼吸の効果で、スイッチの入りにくい副交感神経が優位になったからだと考えられます。
日常生活でも、焦りや緊張時には「2倍のスピードで動く」という事をしバランスを取り戻しましょう。
○ピラティスやヨガは現代にピッタリ
時間に追われて何かと忙しかったりと、交感神経が優位になりやすいこの時代。
心身にストレスがかかりやすいと自律神経は乱れやすくなります。
ピラティスやヨガの効果は体だけではなく、心にも健康と若さをもたらしてくれます。
ピラティスやヨガで自律神経のバランスを整えて、心身共に健康でいつまでも若々しい状態を維持しましょう。
いつまでも、イキイキと皆様の瞳が輝きます様に。
2025年07月30日 18:05